ラウンドテーブルの包容力
どうしても直線基調の硬い印象になりがちな室内に、ラウンドテーブルにより生まれる柔らかな弧のライン。
角がないことで得られる、ごく自然な導線。
デッドスペースが生じない、円という機能美。
ただ可愛らしいだけではない魅力がラウンドテーブルには確かにあって、その上に個々のデザインや素材、質感が加わりそれぞれの魅力になる。
このラウンドテーブルはアルネ ヴォッダーによりデザインされたもの。
彼のプロダクトを多く手がけた VAMO Mobelfabrik により製作されたこのダイニングテーブルは、軽やかな意匠表現が巧みなヴォッダーの仕事ぶりがぎゅっと詰まっている。
美麗でありつつ愛らしさを感じられるのは、エッジの効いたディテールと丸みを帯びたディテールを絶妙なバランスで両立させているから。
天板の外周にまわした無垢材のエッジを落とすことで薄くソリッドな印象を感じさせつつ、幕板はしっかりと厚みを持たせ、特徴的な楕円基調のラインを描く脚部のフォルムにより見る角度で印象を大きく変える。
実用面においても、角がないことでデッドスペースが生まれず隅々まで使えるラウンドテーブルゆえ、付属のエクステンション板を加えることで、より大きくゲストを迎えられる。
一枚でも十分なスペースを拡張でき、必要に応じて二枚のエクステンションを使えば、ホームパーティーだって、親戚の集まりだって、なんのその。
一枚目のエクステンション板は、収納時にスペースを取らないよう幕板が折り畳みできるようになっており、細やかな気配りには思わず舌を巻く。
控えめながら、品の良さが滲み出ている秀逸な一台です。
maker : VAMO Møbelfabrik
design : Arne Vodder
material : oak
from : Denmark
year : 1950〜60's
size : W1200-1800-2400 D1200 H725
maintenance : oil finish
no : 2412DK081