ウェグナーのイージーチェアといえば
彼のデザインした中で、Yチェアとともにその名を連ねるポピュラーなモデル、GE290。
ウェグナーにとっても、一昨年末の工場火災による閉業までその歴史を紡ぎ続けたGETAMA社にとっても、重要な存在であり続けた代表作の一つと言えるだろう。
1〜3シートのスタンダードモデル、1シートのハイバック、そしてオットマンで構成されるラインナップ。
その中でも安楽性に秀でているのがこのハイバックチェアである。
細かな説明をせずとも、まずは座って見て欲しい。
快適性に重きをおくならばシリーズ中のベストバランスであるハイバックモデルのGE290Aは、ダブルスプリング構造の反発性を活かしたクッションと強めの傾斜角、そこへ委ねた身体を満遍なくサポートしてくれるヘッドレストが相まって、至極快適な着座を約束してくれる。
有機的で伸びやかな後ろ脚。
そして、おおらかなアームレストは滑らかにととのえられ、気持ちのよい質感だけでなく、そこへ手を置くとなんともリラックスした気持ちになれる。
しっかりした骨格に対して軽やかに感じられるのは、フレームの部材と部材が交わる部分を絶妙にずらし余白を与えていることが大きく、構造強度を上手に維持しつつそれを成立させるのは彼のセンスと技術、そして遊び心にほかならない。
今回の個体はヘッドレストがフレームにインセットされた前期型。
そして、もともと少ない流通数と、それに対してアンバランスな引き合いの多さゆえに、買付で出合える機会もますます減っているチーク材のもの。
今までも、これからも、ずっと価値ある一脚です。
現在の張地も近年に張り替えされたもので、良いコンディション。
張替希望の方は、KvadratやDanish Art Weaving、Kjellerup Vaeveriなどのインポートファブリックをはじめ、さまざまな銘柄のご案内をできますので、何なりと。
maker : GETAMA
design : Hans J. Wegner
material : teak
from : Denmark
year : 1950〜60's
size : W750 D830 H930 SH420
maintenance : oil finish
no : 2026JN002
fabric : 現状(クリーニング)