魅せる構造美
潮流の変化なのか。
はたまたウェグナー自身の探究心なのか。
ウェグナーがデザインした多くのテーブル製作を担った Andreas Tuck の作品としてポピュラーなソファテーブル、AT10やAT11、そしてAT15に共通する丸みを帯びたフォルムから、モーエンセンの家具のようなスクエア型のフォルムへと移行するさまは、GE290やGE236から時を経てデザインされたGE370やGE375、GE40など彼のデザインにおける中期〜後期のソファとリンクするものを感じられ、時代の変革をはじめとした様々を想像させられる。
このデザインは、同じ基本構造を踏襲した幾つかのサイズバリエーションがあり、Andreas Tuckが閉業したのちPP Moblerへ引き継がれ、PP7やPP11(いずれもサイズ違い)として展開されたもの。
この個体はコンパクトな700角のもので、サイドテーブルとしても良い塩梅。
柱と梁の構造美、木造建築の様式を家具デザインに落とし込んだと思われ、インセットする部分とオフセットする部分に仕込まれた巧みな遊び心がスクエアフォルムのデザイン=重厚さに相反する浮遊感を添えている。
特に幕板と天板縁が織りなすそこには、上手いな〜と声を出して唸らされてしまうほど。
すべて無垢材で構成されており、量感の充実ぶりも見逃せないところ。
スクエアデザインをウェグナーが上手く昇華したお手本とも言える一台です。
maker : Andreas Tuck
design : Hans J. Wegner
material : solid oak
from : Denmark
year : 1970〜80's
size : W700 D700 H480
maintenance : oil finish
no : 2412DK069